今週のお題「ゾッとした話」
みなさま、こんばんは。あさかいおです。
毎日ミンミンと鳴くセミに、夏の盛りと、すこしの儚さを感じております。
セミって「The 夏!」って感じで好きだけど、知らないうちにだんだん聞こえなくなって、秋の虫たちに変わっているのがちょっとさみしい…。
秋の虫は秋の虫で好きですが、ここだとほとんど聞こえないのよねぇ。
セミが鳴いているうちに、夏をもっと満喫したいと思います(と宣言しながら、あつさにへばっていることが多いのですが…)。
さて、今日は久しぶりに、お題について書いていきたいと思います。
「お米の国日記」はね、また書きますよ。
きのう、テレビに映るパティシエを見ていて、何年か前、クッキング・婚活に参加したときに出会ったとある男性のことを思い出しました。
今は、ヒゲ濃いめ・甘いもの大好きな夫と、まわりが引くくらいラブラブな毎日(汗をたっぷり吸った夫の服のにおいをふたりでかいで、さわいだりしています)をすごしているわたしですが、婚活パーティーなるものに参加していた時期があるんですねぇ(吉田類さん風に)。
クッキング・婚活に参加したのは、夫とお付き合いする前のことです。
当時も付き合っていた人がいたのですが、いろいろな面で、その方との将来に不安をおぼえ、若干の(若干なんかい)罪悪感を抱きながらも参加したのでした。
回転寿司みたいな全員での自己紹介のあと、家庭科の授業のように4人ほどのグループにわかれて、昼食(デザート付き)をつくって食べる、という流れでした。
わたしは、結婚はしたくて、でも今付き合っている人と結婚するのはなんだかちがう気がして、世界を広くしたくて(といっても地元の町が主催する小さな会なのですが)、参加を決めました。
だから、この会にものすごく期待を込めてやってきた! というわけではなかったのですが、会場に着いてみると、やたらとチャラチャラして友だち同士でずっとしゃべっているお兄ちゃんか、お母様に勧められて無理やり来たのかしら…と心配になるほど内気そうな青年~おじさま、という両極端な方たちしかいなくて、びっくりしました。ちなみにわたしはひとりで参加しました。
だからといって落胆することはなく(少々しましたが)、淡々とすごしていました。そのときのわたしの目的は、世界を広げるということでしたからね、いろいろな人に出会えれば、それで満足だったのです。
ですが、そんなわたしにアプローチをかけてくる男性(推定30代半ば)がいらっしゃいましてね。その方の、何がおどろいたかというと、服装がチェックのシャツに、ジャージのズボンだったんですよ!
こだわって、これなのかなぁ…。
記憶違いでなければ、シャツをジャージにインしていたんですよねぇ…。これも、ちょっとこわかった。
おそらく、とてもまじめな方なんだと思うんです。
「仕事で○○を扱っているから、この部屋の○○を見るととても気になる」とか、「休みの日は○○をしている」とか、自分のことを熱心に話していましたし…。
その方が語ったことで、いちばん印象深かったことが「僕、ケーキづくりが趣味なんです」ということです。
ちょうどぶどうの季節でして、ぶどうのタルトがどうのこうのって、その方はずっとひとりでしゃべっていました。
会のおわりに、案内係のお姉さんから「あちらの男性が、あなたのことが気になっているそうですが」と声をかけられました。失礼ながら、背筋が少々寒くなりましたが、お姉さんを通じて、ていねいにお断りしました。
お姉さんは「じゃあ、なんで参加したの?」みたいな顔をしていました。そうよね、そうなんだけど、そうではないのですよ…。
わたしは、誰にも気づかれないように、ささささーーーっと帰ったのでした。