ぽくぽく日記

毎日のくらしをぽくぽくとさんぽするように味わいたい。

あさか家での日々 その3

 みなさま、こんばんは。あさかいおです。
 今日のお昼は、冷蔵庫にあった材料で肉汁うどんをつくりました。

 そして、録画した『天空の城ラピュタ』を観ながら、肉汁うどんをすすりました。
 ラピュタは、何回観てもいいですねぇ…!!(ズルズル)
 ラピュタは、とても好きな映画なので、ブログでもつづりたいと思っています。

 

 

孫とのむお酒

「…くーん…けくーん……助くーん」
 夕方、たたみの部屋でころがっていると、居間のほうから夫を呼ぶ声がします。
 行ってみると、おじいちゃんがお酒をのみながらごはんを食べていました。
「せっかく、助くんといおちゃんがいるからさ~。いっしょにのめるときは、1年で2回くらいしかねぇべ~」
 お酒が好きなおじいちゃんは、ひとりでのんでもおいしいけれど、孫とのむお酒はやはり格別なよう。
 おじいちゃんのうれしそうな顔はわたしたちもうれしいので、いっしょにちょこんと座っていることにしました。
「いおちゃんのお父さんは、お酒好きなんだか~?」
「はい、好きですよ~」
「じいちゃん、それ何回も聞いてるよ」

 

もっとのみたいおじいちゃん

 おじいちゃんがいい感じになっていると、わたしたちもごはんの時間になりました(あさか家のお夕飯は、寝るのがはやいおじいちゃんおばあちゃんが先に食べて、お父さんお母さんたちはあとから食べます)。
 みんなにビールが行き渡ると、
「よし子~(お母さんの名前。お母さんはおじいちゃんの娘です)、ビールもう1缶持ってこ~」
 おじいちゃんが追加のビールをたのみました。
「じいちゃん! もう350を2缶のんだでしょ!」
「500の1缶持ってこ~」
 なんかふえてます。

 

おばあちゃん登場

 おじいちゃんは、前に体調をくずして入院していたこともあり、もっとのませてあげたいのを、お母さんはぐっとがまんしているのです。
「よし子~、もう1缶持ってこ~」
 そのうちに、先にお布団に入っていたおばあちゃんが起きてきて、「じいちゃん、いつまでのんでんの! 寝るよ!」と呼びにきました。
「まだすこししかのんでねぇべ~」
「じいちゃん、もう2缶ものんでるんだよ!(母)」
「助くんが帰ってきてるんだから、もうちょっといいべ~。いいから、もう1缶持ってこ~」
 のみたりないおじいちゃんの気持ちはおさまる気配がありません。
「じゃあ、助のビール、ちょっとじいちゃんに注いでやって」というお母さんからの妥協案にも、「いや~、1缶持ってこ~」の一点張りです。

 

おばあちゃんヒートアップする

 そのうちに、おばあちゃんが
「じいちゃん! のみすぎだよ! 怒るよ!」
 と声を張り上げました。
「いや~、まだぜんぜんのんでねぇべ~」と不機嫌そうなおじいちゃん。
「じいちゃん、いいから寝るよ! じいちゃんの好きな番組やってるよ!」
 おばあちゃんも一歩も引きません。
 緊張感漂う空気のなか、おばあちゃんはなおも「いいから、寝るよ! 行くよ!」とくりかえしています。
 わたしは、失礼ながら、これほど真っ正面からのアプローチは、はたしておじいちゃんの心に響くのでしょうか…? とハラハラしてしまいました。しかし、長年連れ添っているんですものね、ひよっこが心配するには及びません。
 結局、おじいちゃんはおばあちゃんの熱と圧に折れて、寝室へ行きました。
 おじいちゃんが寝たあとの居間では、
「ノンアルコールビールにすればいいんじゃない?」
 と、今後の対策が練られていました。