ぽくぽく日記

毎日のくらしをぽくぽくとさんぽするように味わいたい。

なやめるしあわせ

 こんばんは。
 今日、夫は美容室に行く日だったのですが、例のごとくうがうがとなやんでいました。

 夫は、髪が伸びてくるともさもさして気になるようで、この日に美容室を予約してあるということがわかっていても「ああ~、前髪がちくちくするー!」とうろたえます。そして、毎回「どんな髪型にしてもらえばいいの~!?」と乙女心をなやませます。わたしとしては、なんでも好きな髪型にしてもらえばいいと思っているのですが「いおちゃんもいっしょに考えてよー!」とヘアカタログを渡します。

 今日は土曜日ですので、洗濯をささっとすませたあと、本を読みながらまったりとコーヒーを飲もうと思っていたのですが、自分がするべき髪型になやむわが夫の、雨にぬれた子犬のような視線を無視することはできず、わたしもヘアカタログを見ながらいっしょうけんめい考えましたよ。似合いそうな髪型を。

「よさそうなやつがあったら、ふせんつけといて~」と言われたので、いくつかふせんをつけました。4つくらいつけたかしら。
 それを夫が見る。
「ああ、これはちょっと…ツーブロックは、もうやりたくないの。これも、前髪がかなり長いから、セットしてないときうっとうしいわよね…」
 …注文が多い!
 夫は、ヘアカタログのなかで、自分が見つけていない、自分がやってみたいと思うかつ似合いそうな髪型をわたしが見つけてくれることを期待しているのですが、難易度が高すぎます。

 しかも、「これはちょっと無難な感じだけど、いいかもしれない…。でも、前髪をすこしだけ切って『はい、できあがりです。5500円です』ってならないかなぁ!?」とコメントした髪型もあります。せっかく美容室に行くのだから、すっきりと切って、さっぱりしなければもったいないという前提があるのでしょうか…。

「自分じゃ決められないから、カタログ持っていって、美容師さんにどんなのが似合うか聞いてみようかしら。それとも、似合うように、おまかせで切ってもらおうかしら…でも、原宿くらいでしか通用しないような攻めた髪型になったらどうしよう!? 美容室にヘアカタログ持っていくっていうのも、試験に辞書を持参するような、世界地図を見て車の運転をするような、とんちんかんに思われないかしら!?」
 夫よ、なぜそこまで想像力がゆたかなのか…。

 とにかく、美容室に行く前の夫の取り扱いがむずかしい。
 今回は、美容室に出かけるぎりぎりの時間に、本人も「これがいいんじゃないか」と思える髪型が見つかったので、とりあえずひと安心です。

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「カタログのモデルって、どうして正面ばっかり向いてるのー!? そんなに見つめられたら、胸やけしそうよー!」
髪型が決まらず、モデルに文句を言いはじめる。