こんばんは。
おとといから「雪ふる、いっぱいふる!」と警告されていましたが、この間ほどはふりませんでした。
けれど、道路のすみっこに雪が少々かたまっていて、「ああ、雪がふったんだなぁ」としみじみしました。
雪国でずっとくらしてきました。
やってもやってもおわりが見えない雪かきや、つるつるやガタガタな雪道での車の運転の大変さをほんのすこしは知っています(雪かきや雪道の運転をがんばったというほどしていないので)。だから、雪がほとんどふらないところの冬のほうが楽でいいんじゃないかと思っていました。
引っ越して、雪がほとんどふらない冬を2回すごしましたが、なぜかすこしさみしいのです。いろいろ大変なことを連れてくる雪だけど、冬といったら雪としみついているくらい身近なものだったのですね、きっと。
きのう、古本屋さんで文庫本を買いました。森見登美彦の『熱帯』(文春文庫)です。
この方は、わたしの好きな作家さんのひとりであります。『熱帯』も、前に図書館で借りて読んだことがあります。でも、そのときの感想は正直とてもおもしろかったというものではなく、ほかの本のほうがいいかなーと思っていました。
古本屋さんでその本を見つけました。パラパラとめくってみると、なんだか最初に読んだときよりおもしろそうな気がします。でも、そんなに安くなってなかったので、次お店に来て本がまだあったら買おうと決めて、そのときは帰りました。
そして、きのう古本屋さんに行ってみたら、『熱帯』が棚にありました。「わたしのことを待っていてくれたのね…!」とわくわくしながら手にとって、買いました。
あらためて読んでみると、どんどん引きこまれる感じで、とてもおもしろいです。
寝る前に読むと止まらなくて危険になりそうなので、コーヒーをのんでいるときやお風呂に入っているときに、大事に読んでいます。
本は、どんなサイズでも好きですが、文庫サイズだとすてきな世界を手軽に持ち運べるので、とくに好きです。