ぽくぽく日記

毎日のくらしをぽくぽくとさんぽするように味わいたい。

変なところで怪力を発揮する妻 その2

 みなさま、こんばんは。あさかいおです。

 

 とある朝のニュース番組で、ちょっと前から放送されている朝ドラマをご存じですか?
 受験生が合唱コンクールで優勝をめざすというストーリーらしいです。登場人物や話の展開がベタすぎて、心配になるくらいなのですが、前にやっていた「30日後に地球が滅亡するとしたら」みたいなドラマよりは平和でいいし、ベタな中になにかメッセージを読みとれってことか? と前向きに拝見しています。

 

 

かぼちゃのポタージュをつくろう!

 左下の親知らずを抜歯して帰ってくる夫のために、かぼちゃのポタージュをつくろうと思い立ったわたし。
 野菜室に使いかけのかぼちゃがあったので、それをうすぎりにして、皮をとって、細かく切りました。かぼちゃの準備がこの方法で合っているのかわかりませんが、じゃがいものポタージュだと皮をむいたじゃがいもをうすぎりにすると書いてあったので、それっぽい感じにしました。
 それを、うすぎりの玉ねぎと炒めて、スープで煮て、いい感じにやわらかくなったら、いよいよミキサーの出番です!

 

その力はどこから出てくるのか

 さあ、出でよ、ミキサー!(実際にはいつも目の前にでんと出ていますが)
 わたしはミキサーを手にとり、ふたを開けて、あら熱のとれたポタージュを入れようとしました。
 と、その前に、本体と土台がゆるんでないか確認しようと思いました。しめかたがゆるくて、万が一、高速で混ぜている最中になにかあったらたいへんですからね。
 確認してみると、ちゃんとしまっていました。よしよし。
 でも、今度はしめすぎではないか気になりました。
 わたしは、握力が弱いわりに(学生時代から変わっていなければ、両手どちらも20㎏くらい)なにかのふたをしめるとき、注意しないとしめすぎてしまうくせがあるのです。そのくせによって、ペットボトルのキャップをこわしたり、自分がしめたビンのふたなのに開けるのにひどく苦労したりすることがあります。

 

ポタージュの湯気にみちた台所であたたかくほほえむ妻、が夢と化す

 最近はしめすぎに気をつけているから、そんなことはないと思うけど…。
 わたしは本体と土台をはずそうとしました。
 みなさま、もう予想がつくと思いますが、はずれなかったんですよ…!
 え、うそ、そんなに強くしめてないのに…! わたしは、一瞬であせり、そして瞬間湯沸かし器と化しました。
 活躍の機会をうかがっているミキサーを使ってあげようと親切心(?)を起こしたのに、なんという仕打ちでしょう。心がイラつきで支配されつつあるわたしは「どこが象印なのよ!」と、意味不明の悪たれをつきました。
 本体と土台がはずれなくても、機能的には問題ありませんが、洗うときに困ります。分解して洗いますからね。
 夫が帰ってくる時間が刻々と近づくなか、泣きたいくらいかたくしまったミキサーを抱えて、すこしでも動かないか必死に格闘しました。

 

ミキサーを抱いて遠い目をする妻 

 インターネットで「ミキサー 土台 外れない」と検索し、できそうなものは試しました。
 お湯にしばらくつけてみる。ゴム手袋をつけてまわす。はだしで土台を固定して思いっきりまわす。
 でも、どれもだめでした。
 ぞうさんがわたしをあざ笑っているかのごとくかたくしまっています。怒りをエネルギーにして、力のかぎりまわしたいのですが、これ以上力が加わると土台がはずれるより先に取っ手がはずれてしまいそうで、これまたイラつきの原因です。
 もう、どうしたらいいかわからず、ミキサーを手に途方に暮れました(とりあえずポタージュをつくればいいのでは…機能的には問題ないんだし…)。

 

【つづく】