ぽくぽく日記

毎日のくらしをぽくぽくとさんぽするように味わいたい。

方向音痴アドベンチャー 前編

今週のお題「試験の思い出」

 こんばんは。
 きのうの夜、『男はつらいよ 寅次郎相合い傘』を観ながらお酒をのみました。いやあ、寅さんはいいですねぇ…! いつ観てもしみじみしますが、やはり夜お酒をのみながら観るのが最高です。

 観おわって、まだそんなに時間がおそくなかったので、もうひとつ観ようかな、『忘れな草』にしようとリモコンをポチポチしますが、「ちょっと待ってね~」のわっかがいつまでもクルクルまわるだけで、いっこうに画面が切り替わりません。こんなとき、すぐに瞬間湯沸かし器と化してしまうわたしですが、おこっても仕方ないので、ていねいにもう一度やり直してみました。しかし、それでもだめだったので、あきらめて寝ました。あした、夫が帰ってきたら(夫は泊まりでスノボに行っていたのです)相談しようと。
 今日の朝、画面をひらいてみると、通信障害が起きていたらしいです。ああ、よかった、また寅さんが観られるわ!

 

 さて、今週もお題の時間がやってきました。
 今回は「試験の思い出」だそうです。
 試験の思い出、そうねぇ…。わたしは不出来な学生だったから、問題が全然わからないって思い出しか…。
 ああ、いいのがあったわ!
 あの試験の思い出を書くとしましょう。

 

 5年以上前、はじめてTOEICを受けたときの話です。
 唐突に「TOEICを受けてみよう!」と思い立ったわたしは、準備期間がほとんどないのをさほど問題視せず、コンビニへ行って申し込みをしました。

 中学2年生のとき、ディズニーの『飛べないアヒル』という映画を観て英語に興味を持ち、それからずっと英語ができる人にあこがれています。
 中学生のとき英語は得意科目だったのですが、高校生になるとわたしの能力では太刀打ちできないほど学習レベルが上がり(というかまともに勉強しなかったせいでは…)、一気に苦手科目へと転落しました。
 教科書を開くのもいやというくらい高校英語が苦手でしたが、英語へのあこがれが消えたわけではなく、かんたんそうな文法書や、聞き流せば英語が話せるようになるというあやしげなCDを用いた我流の学習はつづけていました。その成果は、書かなくてもおわかりですよね…。

 そんなこんなで、結局中学レベルの英語能力しかないわたしですが、就職して数年たったころ、ふと「TOEICを受けて、自分の英語レベルをためしてみよう」と思いつきました。ためしてみるほどの力がないことはわかりきっているのですが、それでもためしてみたくなるのが人情です(そうか?)。
 さっそくコンビニで申し込み、本屋さんで問題集を買って解いてみます。リーディングの問題はほんとうにちんぷんかんぷんでしたが、リスニングの最初にある絵を使った問題がなんだかシュールでおもしろかったので、そればっかり練習していました(それは勉強になっているのか…)。

 そしてむかえた試験当日。
 会場のN大学までは、電車とバスを乗り継ぐ予定でした。電車を降り、バス停へ行くと出発の時間まで20分ほど余裕がありました。たしか、バス停からN大学まではまっすぐ進めばいいだけだったはず。そんなに遠くないだろうし、バスを待っている時間で到着するかもしれない。よし、歩こう!
 のちに、このときの判断をひどく後悔することになりますが、そんなことをだれが予見することができましょうか(ちょっと考えればすぐわかることでは…)。

 歩こうと決めたわたしは、かばんに入っているN大学の周辺地図をとりだして、さっと見ただけで自信満々に歩き出しました。バス停はここ、N大学はここ。ぜーんぜんむずかしくない!
 勘のいい方はおわかりかと思いますが、わたしは方向音痴です。方向音痴な人の特徴は、よく道に迷うだけでなく、
・自信満々に歩き出す
・途中で地図を確認することがない、もしくはきわめてすくない
 というのがあります。
 わたしがまさにそれで、気がついたときには大学のだの字もないところをさまよっていました。
 歩きはじめてから20分はたっています。ああ、あのときおとなしくバスを待っていれば…! よよよとへたりこみたい気分です。
 このまま見知らぬ土地をさまよっていれば、試験時間に間に合わなくなる危険があります。
「やべぇ…時間がねぇ!!(名探偵コナン風に)」
 わたしはちょうど見つけたコンビニに早足でむかいました(走れるほどの体力がもうなかった。わたしは運動音痴でもあります)。
 なにも買わないでレジの人に道をたずねるのはちょっと失礼かなぁと、少々気が引けましたが、そんなこと遠慮している場合じゃありません。
 みだれる呼吸を整えながら、平然をよそおって(よそおいきれていないと思いますが)、レジのお姉さんに聞いてみました。
「あの、すみませんが、ちょっとおたずねしたいのですが、N大学はここから歩いてどれくらいかかりますか?」
「アー…、40分はかかるネ」
 よ、40分…!!
 40分は、ということは、40分以上かかるかもしれないということですよネ…!?

 電動スケートボードを持っているわけないわたしは、どうすれば時間内にN大学へ行くことができるのか?
 つづきはあしたつづりたいと思います。
 今回は一日で書きおわるようにしようと思ったのですが、意外に長くなってしまったので、やはり今回もわけて書きます。写真も絵もない長文を読んでいただいて、ありがとうございます。