みなさま、こんばんは。
ほんとうに「こんばんは」な時間につづっております。あさかいおです。
夕方、出張のお仕事がおわったみのちゃんと駅で集合しまして、いっしょにいろいろとお買いものをして帰ったのち、さきほどまで『ミュージカル テニスの王子様』通称テニミュを観ながらさわいでおりました。
やっぱり、姉妹は最高ですね…!
さて、きのうのつづきでございます。
料理ができるといううわさのKくんと、調理実習で同じ班になったわたし。そのときつくったものは、スイートポテトでした。
さつまいもは大好きですが、洋風のお菓子になったさつまいもはあまり好きではないので、「スイートポテトか…。ふかしいもか、焼いもがいいな」と思いながら調理実習にのぞみました。
うわさどおり、Kくんはいろいろと手際がいい気がしました。
けれど、わたしが印象深かったのはそこではありません。
スイートポテトがだんだん焼けてきて、いいにおいが部屋いっぱいに広がったとき、たまたまKくんのうしろに立っていたわたしのことを、Kくんはほかのだれかとまちがえたのか、わくわく感全開の笑顔で、ふりむきながらこう言ったのです。
「めっちゃ、おいしそうだね!」
この人、こんなにかわいらしい顔で笑うのか…。
それがとても意外で、不本意ながら胸をズキューンと射抜かれ、しかしそのままKくんを好きになることはありませんでしたが、今も鮮明におぼえているくらい重要なできごとでした。
これが、お菓子を焼くときによく浮かんでくるKくんの思い出です。
「料理できる男子ってすごい」とか「料理できる男子と結婚したい」とか、そんなことはちっとも思いませんでしたが、おいしそうなものに対して素直においしそうと言える人はすてきだなとしみじみ思いました。