ぽくぽく日記

毎日のくらしをぽくぽくとさんぽするように味わいたい。

見守ってくれる魚屋さん

 こんばんは。
 今日は金曜日です。週末のごはんをちょっと豪華にするために、2軒のスーパーに行ってすこし多めに買いものしました。

 よく行く徒歩5分ほどのスーパーAと、そこからもう5分ほど歩いたところにあるスーパーBです。
 スーパーBは、肉や魚の品ぞろえがいいです。魚は、いろいろな魚が、そのままの状態だったり切り身になっていたりしてずらりとならべてあり、ちょっとした魚屋さんのようです。魚コーナーの目の前には調理場があり、お願いすれば、おろしたり焼いたりもしてくれるそうです。

 スーパーBの魚コーナーを見ると、ひとり暮らしをしていたとき近所にあった魚屋さんを思い出します。

 アパートからほんのすこし歩くと、昭和の雰囲気ただよう簡単なつくりの建物がありました。そこには、魚屋さんとお肉屋さんとお惣菜屋さんが入っていました。
 魚屋さんは調理場をぐるりとかこむようにして魚が置かれていました。たくさんの魚やイカやエビや貝。お刺身もいろいろありました。大学からの帰り道店に行くと「おかえり!今日は何にする?」「これがおすすめだよ」「切り身、焼いてあげようか?」などなど、たくさんのやさしい言葉をかけてもらいました。

 わたしは、大学時代はほとんど料理しませんでした。結婚して、料理することが日常になった今、あの魚屋さんが近くにあったらどんなにいいだろうと夢に見ます。でも、今住んでいるのはひとり暮らしをしていたアパートではないですし、それにあの魚屋さん自体もうありません。大学4年生のときに、建物が耐震の問題でとりこわされたのです。

 あのすてきな魚屋さんの魚で、いろんな料理をつくってみたかった。なんであのとき料理全然しなかったんだろう。
 くよくよ考えることもあります。でも、あの魚屋さんでの思い出があるから、今、料理できている気がします。